バイナンスコイン(Binance Coin)




1.バイナンスコイン(Binance Coin)概要

バイナンスコインは、海外の取引所バイナンス(Binance)が発行するトークンです。バイナンスは2018年1月現在、世界で最も勢いのある取引所の一つです。2017年7月に営業を始めたにも関わらず、ユーザー数はすでに300万人以上います。海外取引所の中では珍しく、日本語対応もしているので、国内のユーザーもどんどん増えています。バイナンス取引所に関する説明は、バイナンス(Binance)の登録、使い方についてをご覧ください。

バイナンスコインの発行上限額は2億枚で、すでに発行済みです。2017年7月のバイナンスICOでは、50%の1億枚が売り出されました。残りのバイナンスコインのうち40%は開発チームに、10%は初期の投資家に分配されました。バイナンスコインの開発者は、Okcoinの共同創業者でもあるチャオ・チャンコン氏です。日本にも開発チームが存在していて、ゆくゆくは東京支社も作られる予定です。

取引所が発行するトークンは、イメージがしづらいかもしれませんが、国内のザイフ(Zaif)取引所によって発行されるトークンである「Zaifトークン」を思い浮かべてもらえると良いと思います。Zaifトークンに明確な使用用途はありませんが、取引所の人気が高まることに比例して、Zaifトークンの価格も向上している現状があります。バイナンスコインの人気も、母体となるバイナンス取引所が今後どれくらい成長するかに大きく依存するといえるでしょう。


2.バイナンスコイン(Binance Coin)特徴

バイナンスコインの特徴を徹底的にリサーチした結果、大きく分けて5つの特徴があることがわかりました。もっと特徴は少ないかと予想していたのですが、意外とバイナンスコインの利用用途が多かったりして、印象に残りました。ここで紹介する特徴は、基本的にバイナンスコインを利用するメリットです。デメリットとなる注意点については、次の章で説明したいと思います。それでは、順番に解説していきます。

1.取引手数料割引

バイナンス取引所における取引手数料割引が、恐らくバイナンスコインを利用する一番のメリットでしょう。バイナンスの取引手数料はもともと0.1%と、他の取引所と比べて非常に廉価なのですが、バイナンスコインを取引の基軸通貨として利用すると、手数料は0.05%まで低くなります。BTC建てやETH建てと比べると取引ペアはまだまだ多くはありませんが、バイナンスで取引をするなら、バイナンスコインは持っておいたほうが良いでしょう。特に頻繁にトレードを繰り返す人にとっては、手数料割引は嬉しい特典です。

ただ、気をつけたいのが、毎年、バイナンスコイン利用時の取引手数料のディスカウント率が目減りすることです。5年目には、手数料割引がなくなる予定ですので、そのことは頭に入れておいてください。これでは、バイナンスコインの価値が下がるのではないかと思うかもしれませんが、それについては、後述していますので、参考にしてみてください。

2.ERC20トークンである

バイナンスコインは、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されたERC20トークンの一つです。これは、バイナンンスコインの可能性を広げてくれる意味があります。他のERC20トークンと補完性があることは勿論、スマートコントラクトを記述することができます。これによって、将来的にFX(証拠金取引)や、中央管理者のいないDEX(分散型取引所)実現できるということです。DEXに関しては、ホワイトペーパー上にも将来的に目指すべき方向性として記述があります。このように、バイナンスコインには将来的に新機能を実装していく期待感もあり、通貨の価値を支えています。

3.投票 & ICOに使用できる

バイナンスでは、新しくバイナンスに上場する通貨を人気投票で選ぶ「Community Coin of the Month」という制度があります。これは、自分が推しているマイナーコインをバイナンスという人気取引所に上場させるチャンスとなるため、毎月多くのユーザーが投票に参加しています。そして、この人気投票を行うときにバイナンスコインが必要となるのです。これだけでも、バイナンスコインを購入するきっかけになるのではないでしょうか。

また、バイナンスには「Binance Launchpad」というICOプラットフォームが存在していて(COMSAのようなもの)、新たにこのプラットフォーム上でICOを行うプロジェクトのトークンをバイナンスコインを利用して手に入れることができます。バイナンスコインを使うことで、どこがお得になるのか詳細は不明ですが、こちらも利用用途の一つになることは間違いないでしょう。

4.新規上場銘柄の事前購入

バイナンスでは、新たに上場する通貨を事前配布することがあります。そして、この事前配布される通貨を購入する際にバイナンスコインを利用する例が多いのです。なお、イーサリアムも購入通貨として使える場合もあります。事前配布となる通貨の人気は非常に高く、開始から数十秒〜数分で完売することもあります。事前配布は割安なレートで購入できることが多いので、バイナンスコインを用意して、積極的に参加したいところでしょう。

4半期毎に利益の20%が買い戻される

バイナンスコインは発行上限が2億枚で、全て発行されていることは、前述した通りです。また、取引手数料の割引率も年々減少していくと述べました。これらの情報をみると、バイナンスコインが将来的に価値を希薄化してしまうのではないかと懸念もあると思います。ただ、バイナンスコインはこの点、よく考えられていて、4半期毎にバイナンスの利益の20%を買い戻すことになっています。これによって、バイナンスコインの市場への供給量が減るため、需要が高まり、バイナンスコインあたりの価値が増えていく仕組みとなっています。最終的には、2億枚の半数である1億枚が買い戻しされる予定です。


3.バイナンスコイン(Binance Coin)注意点

ここまで、バイナンスコインの良い点について主に取り上げてきましたが、当然のことながらその逆も存在します。そこで、バイナンスコインの注意点を3つにまとめました。ただ、メリットに比べてデメリットはあまり多くない印象を受けます。それでは、順番に説明していきます。

1.仮想通貨規制が厳しい中国の香港に本社がある

2017年、中国政府の意向によって、仮想通貨のICOや取引が大きく規制されたことは記憶に新しいです。そのため、バイナンス取引所自体が、何らかの規制を受ける可能性が少なくはありません。もし、そのようなことが起きた場合、バイナンスコインの価値は大きく影響を受けることになるでしょう。その点をリスクとして、しっかり理解した上でバイナンスコインに投資するようにしましょう。事実上これが最大のリスクです。

2.イーサリアムの影響を大きく受ける

バイナンスコインはERC20トークンですので、母体となるイーサリアムに何か起きた場合、その影響を被る可能性が高いです。過去にも、イーサリアムはハードフォークして通貨を分岐させたこともあり、さらに今後もハードフォークやアップデートが予定されているので、イーサリアムのブロックチェーン動向を注視する必要があると思います。

3.EtherDeltaやWavesなどの先行組がいる(DEX)

バイナンスコインが将来的にDEX(分散型取引所)を持つ可能性について、既述しましたが、DEX市場には既に先行組がいます。例えば、イーサデルタ(EtherDelta)やウェイブス(Waves)などです。そのため、バイナンスコインが後発でDEXを始めるためには、新規参入障壁があります。後発組という不利な状況の中、いかにユーザーにとってメリットを提供できるのか、戦略をしっかり考えないと、プラットフォームとして成立しない可能性が高いです。


4.バイナンスコイン(Binance Coin) 将来性

バイナンスコインの将来性については、最初に述べたように、バイナンス(Binance)というプラットフォームがどこまで成長を続けられるかに全てがかかっていると思います。取引手数料割引も、投票やICOなどの使い道も、ユーザーが集まっていることが前提で価値を持つ話です。もちろん、通貨としての価格向上からキャピタルゲインを得る動機でも同じです。すべてバイナンス本体がうまくいくかどうかなのです。

現時点(2017年1月)において、バイナンスはとても成功しているといえるでしょう。ユーザーがバイナンスに流れ込んだきっかけとして、ビットコインのフォークコインをいち早く付与した戦略が功をなしたと感じています。それだけではなく、取引所の取り扱い銘柄の豊富さ、UI / UXの使いやすさ、日本語対応など、ユーザー目線で上手く設計されています。自信を持っておすすめできる取引所の一つでしょう。


HP https://www.binance.com/
ウォレット(公式)
ティッカー(通貨単位) BNB
取引承認システム
インセンティブ
発行枚数 2億枚
取り扱い取引所 バイナンス(Binance)