Decred(ディークレッド)



Decred(ディークレッド)


現在発行されている仮想通貨は、技術的要素や貨幣としての流通システムを変え得る存在とし大きな注目を集めています。

しかし、世の中に浸透するにはまだまだ問題も多く、修正すべき点が存在します。
仮想通貨から法定通貨に交換する際、取引所を経由しなければいけない。また、ハードフォークによる分裂への懸念など、これから仮想通貨が実需へと向かう中、改善していかなければいけません。

Decredはこのような問題に対し、既存の技術を応用し組み合わせた通貨となります。

また、Decredは「コインの保有者が運営方針を決めるべき」という理念の下、開発者が開発したシステムを導入するかどうか、ユーザーが決めることができます。

Decred(ディークレッド)概要

名称 Decred
通貨単位 DCR
公開日時 2016年2月8日
ウェブサイト 公式サイト
White Paper ホワイトペーパー
Twitter ツイッター
Medium メディウム
Telegram テレグラム
You Tube ユーチューブ

取引所
Bitrex(ビットレックス)
Poloniex(ポロニエックス)
Cry.ptopia(クリプトピア)
コンセンサスアルゴリズム PoW(Proof of Work)・PoS(Proof of Stake)
ブロック生成速度 約5分
ソースコード コード
総発行枚数 21,000,000
時価総額 53,129,093,224円(2018年8月2日現在)
時価総額ランキング 27位(2018年8月2日現在)

目次
Decred(ディークレッド)のココが凄い.1
 PowとPosのハイブリッド型コンセンスアルゴリズム
Decred(ディークレッド)のココが凄い.2
 ユーザーがルール設定に参加できる
Decred(ディークレッド)のココが凄い.3
 アトミックスワップに成功
Decred(ディークレッド)のココが凄い.4
 スマートコントラクト
Decred(ディークレッド)のココが凄い.5
 ライトニング・ネットワーク実装予定
不安要素
 投票システム
用語解説

Decred(ディークレッド)のココが凄い.1

PowとPosのハイブリッド型コンセンスアルゴリズム

Decredのコンセンスアルゴリズムは、マイナーに対して計算資源を要求するPoW(Proof of Work)と、投票によるブロック承認PoS(Proof of Stake)の二つの認証アルゴリズムを導入しています。

この時のブロック生成報酬は60%がPoW、30%がPoS、残りの10%は開発の資金に当てられます。

PoWとPoSを組み合わせる事により、PoWが持つ51%攻撃、PoSを採用しているときに問題視されるNothink at Stakeなどを解決することができます。


Decred(ディークレッド)のココが凄い.2

ユーザーがルール設定に参加できる
Decredは、開発に関わりやすくするためにオープンソースを公開しているのはもちろん、ハードフォーク(アップデート)時の内容も運営が決めずにユーザーの合意を得た上で行います。

基本的に、運営の独断でDecredが更新することはなく、ユーザーが意見をコミュニティで提案し、投票で決定できるシステムを持つので、ユーザーが開発に関わりやすくなっています。

ビットコインでは、アップデートをどうするかなどの議論する際に、マイナー・ユーザー・開発者とで完全に意見が衝突し、分裂してしまうことがありました。
こういった、コミュニティ全体の合意形成ができないことによる問題の発生が、DecredではPoSを利用した投票システムのおかげで起こりにくくなっています。

Decredは、ユーザーフォーラムやTelegram、などのコミュニティで他のユーザーや開発者と意見を交換。
これらのコミュニティでは、リアルタイムでチャットすることで情報を得たり質問したりすることも可能です。

ネットワーク上で変更が行われる場合、これらのコミュニティでの意見を反映し、ユーザーが購入した投票チケットで投票することができます。
Decredの開発ソースコードは公開されており、プログラミング言語がわかる人は、実装状況を確認することができます。

また、新しく機能が実装されたり、不具合が修正される場合は、公式サイトで公開議論が行われており、運営側が情報を独占することがなく、誰もが情報を得やすくなっています。

Decredでは、ユーザーの意見を反映しやすく、開発の方向性に違いが出た場合も投票で公平に決定できるようになっています。

提案された内容や議論を見ることは可能ですが、提案やコメントをするために0.1DCRを払うことが求められる予定。

投票制度のデメリットとして、開発者側よりユーザーの意見に重きを置くので、開発者側とユーザーの意見が対立した場合、開発が停滞する可能性があります。(不安要素


Decred(ディークレッド)のココが凄い.3

アトミックスワップに成功
アトミックスワップとは、第三者を介さずトラストレスにコインの交換を行うことができる技術です。従来であれば、どこかの会社が運営・管理している仮想通貨の取引所や交換所で仮想通貨のやり取りを行う必要がありました。
取引所などを使おうとすると、どうしても自分の個人情報を登録しないといけません。ですが、アトミックスワップではその必要はなく、匿名性が保ちつつ他の通貨に換えることができます。

Decredの開発陣は、スマートコントラクトを利用したアトミックトレードに成功
Decredはまず、SCRIPTを使用してDecredとライトコインのアトミックスワップを可能にするスマートコントラクトを作成しました。
さらにそのSCRIPTはビットコインのスマート契約言語でもあるため、Decredとビットコイン間のアトミックスワップも可能です。

今のところ、ビットコイン、ライトコイン、Decred、ヴァートコインの間でのアトミックトレードに成功しています。

一方、デメリットとして、時間がかかるという点や、マイナーに手数料を払わないとスムーズに取引できない場合があるという点が挙げられます。


Decred(ディークレッド)のココが凄い.4

スマートコントラクト
Decredのブロックチェーンではスマートコントラクトの開発もできます。
実際に、ステークホルダー指向型DAOの開発・実装が現在では予定されており、
Decredの資金のコントロールが分散化されたスマートコントラクトを構築します。
アトミックスワップの成功など、開発の実績もあり、今後の開発も期待できます。

Decred(ディークレッド)のココが凄い.5

ライトニング・ネットワーク実装予定
スケーラビリティ問題を解決するとされるライトニングネットワークが実装されます。
ライトニングネットワークとは、ブロックチェーンネットワーク外(オフチェーン)で構築される決済ネットワークで、ブロックチェーンネットワークとは別のレイヤーにライトニングネットワークは存在します。

ライトニングネットワークを実装すれば、(直接結びついていない者同士での安全な送金、スケーラビリティ問題の解決、少額決済(マイクロペイメント))が実現します。

不安要素

投票システム
投票システムは、コミュニティに参加している、コイン保有者の意向を反映する役割を持っています。しかし利用者がコミュニティに積極的に参加せず投票率が悪くなると、プロジェクトが立ち止まることが考えられます。この投票システムには、通貨保有者が活発にコミュニティに参加することが必要不可欠で、もし投票率が有効値まで達しなかった場合、機能有効に稼働しません。

また、特定の人物の発言力があまりにも肥大してしまった場合、その人物の振る舞いが開発方針に影響を与えてしまうかもしれません。そうなった場合、Decredの原則である非中央集権性が揺らいでしまい、開発がうまくいかない可能性があります。

用語解説

コンセンサスアルゴリズム

コンセンサスアルゴリズムとは、「コンセンサス=合意」、「アルゴリズム=やり方」
「合意方法」を指し、仮想通貨ではブロックを生成する際に採用される合意方法を指します。

コンセンサスアルゴリズムにはいくつもの種類がありプルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)、プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)、プルーフオブインポータンス(Proof of Importance)、(プルーフ オブ コンセンサスProof of Consensus)などあります

代表的なもの
PoW➤ビットコイン
PoS➤ピアコイン、ネクスト、
Po I➤ネム
PoC➤リップル
プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)

プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)とはブロックを生成し、そのブロックに正しいトランザクションが記録されているか承認する作業のことを言います。
PoWでは、ブロックチェーンに記録されるトランザクションの確認作業をするために、膨大な計算を必要としコスト(電気代)も多く掛かります。この計算量とコストを必要とすることがトランザクションを改ざんできないようにしています。

プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)

プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)はより”多くの仮想通貨”を持っている人ほど、多くのマイニング報酬を得ることができます。
もともと、PoSは2012年にビットコインのマイニング(PoW)問題の解決策として提案されていました。
Proof of Stakeには大きく分けて2種類あります。Proof of WorkにCoin Age(コイン年数=コインを保持している期間)を加味したものと、純粋にコインの保有量だけが関係するものです。

PoSのメリットは、PoWに比べて圧倒的に消費電力量が少ないということです。
ビットコインのマイニングではASICと呼ばれるマイニング専用のマシンを使用して大量の電力を消費しています。
PoSでも計算は必要となりますがPoWよりも少ないコストで行うことが可能です。
また、PoSは51%攻撃が起こりづらいとされています。
なぜなら、PoSで51%攻撃を行うには大量の仮想通貨を保持していなければいけない為コストが掛かり、さらに、51%攻撃を実行するとそのコインの価値が暴落するため、攻撃者自身が保持しているコインの価値も大幅に下がってしまう為です。

51%攻撃

PoWは全体の過半数に占める計算能力を支配することで、不正な取引を正当化させたり、採掘の独占も行うことが可能になります。
51%攻撃では過去に、Verge(ヴァージ)やビットコインゴールドなどが被害に合い何十億円もの損出が生じています。
現在51%攻撃には有効な対策がないとされています。

Nothink at Stake

Nothing at Stake問題とは、不正なブロックをリスクなく生成しようとすることができてしまう問題です。
PoWでは、ブロックを作るためには膨大な計算を行うために電気代をコストとしてマイナー同士で競い合っています。マイニングを行うにはリスクが生じ、他のマイナーに勝ってマイニング報酬を得ることができないと大きな赤字になってしまいます。

一方PoSは、保有量(掛け金)がブロック作成の為に必要で、それらを持っている事が不正なブロックを作成せず、正常にシステムを稼働させる事のインセンティブになっていました。しかし掛け金があればブロックが作成できてしまうのでPoWに比べ不正なブロックを作成しやすくなってしまいます。

また、PoWでは最も長いブロックチェーンが基本的には有効とされるルールがあるので正当なブロックチェーンよりも不正なブロックチェーンが長くなるようにずっと繋げていかなくてはならず、ブロック作成の度により膨大なコストが掛かる為、見合ったリターンを得ることができません。

しかしPoSは 、ブロック生成にコストが掛からないので、両方のチェーンでブロック生成を試み収益を得やすくなってしまいます。