エニグマ(Enigma)



エニグマ(Enigma)


Enigmaはマサチューセッツ工科大学(MIT)の出身者によって開発された仮想通貨およびブロックチェーンを利用した情報管理プラットフォームです。
Coinbase、BitPay、Rippleなどの初期企業の多くに資金を提供したことでも有名な「DIGITAL CURRENCY GROUP」など、有力な組織が出資していることから、ICO実施時から注目を集めています。
ブロックチェーン技術による>データの暗号化による高い機密性が特徴重要な契約や投資、資金調達などの場面において活用が期待されています。

エニグマ(Enigma)概要

名称 Enigma
通貨単位 ENG
公開日時 2017年7月28日
ウェブサイト Enigma
White Paper ホワイトペーパー
Twitter ツイッター
DISCORD ディスコード
Blog 公式ブログ
取引所 バイナンス Huobi HitBTC
ソースコード コード
総発行枚数 150,000,000ENG
現流通枚数 74,836,171ENG(7/13現在)

目次
Enigma(エニグマ)の仕組み
 三層構造のレイヤーが存在
Enigma(エニグマ)のココが凄い.1
 シークレットコントラクト
Enigma(エニグマ)のココが凄い.2
 高いイノベーションと創造力
Enigma(エニグマ)のココが凄い.3
 機密保護に最適なパフォーマンス
用語解説

エニグマ(Enigma)の仕組み

三層構造のレイヤーが存在
Enigumaは独自のブロックチェーンを持ち合わせておらず、イーサリアムのオフチェーン2ndレイヤーとなります。
そしてEnigmaには3つのレイヤーが存在します。

一番下層のレイヤーがEnigma Protocolと呼ばれるもので、スマートコントラクトのコードや実行内容をノードに対しても秘匿化し、スケーラブルに低い手数料で実行することができる、シークレットコントラクト(下記参照)を実行することができます。

中層のレイヤーが、Enigmaのシークレットコントラクトや分散型ストレージを利用したDApps層になります。現在EnigmaチームはData MarketplaceというDAppsも作成しています。

一番上のレイヤーがCatalystと呼ばれる部分です。Data Marketplaceを利用し、取引履歴などをEnigmaのシークレットコントラクトを使いデータ分析し、暗号通貨のトレードなどに役立てようというDAppsです。


エニグマ(Enigma)のココが凄い.1

シークレットコントラクト
現在のスマートコントラクトはデータが改ざんは出来ないものの、全てのデータを誰もが閲覧することができ、重要度の高いデータを管理することは難しいです。Enigmaはシークレットコントラクトの実装により、このスマートコントラクトを暗号化することを目指しています。
また、シークレットコントラクトの実行に特化しているEnigmaネットワークのノードは、より重たいコントラクトの実行も可能にします。
Enigmaはこのシークレットコンタクトを利用することにより、Ethereumが抱えている「プライバシー保護ができていない」・「スケーラビリティの問題」という2つの問題を解決することができると言われています。


エニグマ(Enigma)のココが凄い.2

高いイノベーションと創造力
EnigmaプロジェクトがMITで始まってから、2015年のWhitepaper発表、Catalystとデータマーケットプレイスのリリースに至るまで、実際に使える革新的なソリューションを構築しています。
現在のブロックチェーンベースのプラットフォームでは、スマートコントラクトでデータを利用できるようにしながらも、データのプライバシーを守ることができません。
Enigmaはブロックチェーンの機能を付け加えられた新しい種類のプロトコルを作り出そうとしています。


エニグマ(Enigma)のココが凄い.3

機密保護に最適なパフォーマンス
現在情報化社会の中、多くのデータが存在しています。
位置情報、利用情報、購入履歴などの個人情報を扱う機会も増えてきています。
このような情報は、機密情報に分類されるので、プライバシー保護に特化したEnigmaはこの分野において利用することができます。

Enigmaを利用して以下のような活用が期待されています。

遺伝子解析

遺伝子情報を企業に売買する時、提供者・分析する企業・製薬会社と3者が存在します。
通常の流れは遺伝子配列のデータの権利の全てが、ユーザーから遺伝子解析企業に譲渡され、企業から製薬会社へと渡ります。
製薬会社は、購入した遺伝子情報から特定の疾患とゲノムの関連を予想。
しかし、この流れは、ユーザーと製薬会社が結びつける要素がなく、提供社の習慣(食事習慣、喫煙、飲酒など)を分析に取り入れることができないため、生活習慣と遺伝子の配列を結び付けることができません。Enigmaのシークレットコントラクトを使用すれば、提供者は、製薬会社にデータを安心して預けることができるため研究をさらに促進し、よりよい研究開発の計画できるとされています。また、提供者に対しキャッシュフローが生まれ提供率も上がるという意見も出ています。

トークン市場のデータ

仮想通貨の取引量、価格データなどを、トレーディングBOT(自動売買するツール)に利用できます。前述で何度か出てきたCatalystがこの分野で活かされます。

トレーディング履歴

クレジットカード契約の際、過去の借り入れ履歴などにより審査を行いますが、そのような個人情報の扱いに利用できます。

医療データ管理

患者のデータ・薬の投与歴・病歴など、プライバシーに関わる情報は安易に共有することができません。しかし、今後の医療研究や、別の病院でのデータ共有など、利用すべき点も多くあります。この機密情報をEnigmaのプラットフォームを利用することで、今後の研究やAI医療などに役立てることができる可能性があります。


用語解説

ENG

ENGはEnigmaのネイティブトークンです。ENGはERC20規格に基づいたトークンであり、Ethereum上で作成されています。
シークレットコントラクトの実行や分散型ストレージ機能などのEnigmaプロトコルの使用や、分散型データマーケットプレイス、Catalystの利用などに使われます。

シークレットコントラクト

シークレットコントラクトは、暗号化されたままのデータに対して、コントラクト(契約)を実行します。計算式の形自体は誰でも見ることができますが、計算に使われる値が暗号化されているため見えません。スマートコントラクトを秘匿化し、さらに処理が重くて動かせなかったようなスマートコントラクトも手数料を抑えて実行することが可能です。

Enigma Data Marketplace(エニグマデータマーケットプレイス)

Enigma Data Marketplace(エニグマデータマーケットプレイス)は、Enigmaチームが開発している最初のEnigmaプロトコルのプラットフォームのプラットフォーム系アプリケーションです。データマーケットプレイスは暗号化してデータを保存したり、暗号化したままデータの解析などができるシークレットコンタクトの技術を使い、データを暗号化したまま販売、購入することができます。
これまでは、プライバシーが守られていなかったため一度販売されたデータは転売されてしまう可能性がありました。
しかし、このデータマーケットを利用することでこのようか問題を解決することができます。
この時、データの購入・売買などのやり取りに使われるのがENGとなります。
マーケットプレイスで入手可能なデータアセット
・トークンの時価総額データ
・トークンの市場に出回っている量のデータ
・トークンの取引高データ
・プロジェクトのGithubアクティビティーのデータ

マーケットプレイスでは、データの暗号化されたデータを保管して置くことができます。しかし、ただ保存して置くだけではなくデータを価値のあるものとして扱います。
例えば、機密情報などのデータを扱う場合、不正によりコピーして再配布されてしまう可能性があります。
データマーケットプレイスでは、データの使用者は、データが暗号化されているため、元のデータのコピーをすることができません。

Catalyst

Catalystはデータを活用した、暗号通貨取引と投資のための強力なプラットフォームです。
トレーディング戦略を過去のデータに対して簡単に表現し、特定の戦略の業績に関する分析と洞察を提供することができます。
・バッツティング機能とライブ取引機能を提供し、2つのモードを違和感なく同じ操作で切り替えることができます。
・バックテストとライブ取引両方のモードでBinance、Bitfinex、Bittrex、Poloniexの取引所をサポートしています。バックテスティングの履歴データは、4つの取引所すべて毎日更新され、Binance、Bitfinex、Poloniexでは毎分更新されます。現在Bittrexでは分解データはありません。 
今後、価格データ以外の追加データセット、APIドキュメント、分散型取引所のサポートを勧めていく予定です。

DApps

DAppsとはDecentralized Applicationsの略語で特定の中央管理者を持たない、非中央集権による分散型アプリケーションのことを指します。
詳しくはルームネットワークより

DISCOVERY

2018年にTEEを使ったシークレットコントラクトのプロジェクト「DISCOVERY」のテストネット・メインネットがローンチされます。
DISCOVERYは全てのステートを暗号化したまま演算し、シークレットコンタクトのコンセプトを体感できる最初のリリースです。
これはスマートコントラクトの演算処理をハードウェア内で行うことで、スマートコントラクトの秘匿化を可能にします。TEEにはIntelのSGXが利用されることを発表されました。

VOYAGER

VOYAGERはDAppsのプライバシーの強化に焦点を当てた2番目のメジャーアップデートです。
秘匿分散コンピュテーションである「Voyager」というプロジェクトを2019年にすすめて行く予定で、このアップデートにより開発者は、TEEs(シークレットコントラクト1.0)かMPC(シークレットコントラクト2.0)のどちらのエンジンでシークレットコントラクトを実行するか選ぶことができます。
おそらくハードウェアでスマートコントラクトの秘匿化を目指すのではなく、ソフトウェアでの秘匿化を目指すとされています。

VALIANT

VALIANTは、スケーラビリティと分散化への取り組みがメインで行われるフェースです。
一般的に、より分散化させようとするとパフォーマンスを出すのにコストが掛かります。
このアップデートでは、より精巧なShardingを利用してパフォーマンスを低下せずにEnigmaチェーンで完全にオープンでセキュア状態を実現させることを目標としています。

DEFIANT

DEFIANTは完全なチェーンからの独立を目指しています。
Enigmaネットワークは他のネットワークから完全に独立しEnigmaチェーンを作動させ、完全に他のソリューションに依存しなくなるかも知れません。
DEFIANTでは、セキュリティと分散化を強化する暗号プロトコルを強化するメジャーアップデートもリリースします。
DEFIANTはEnigmaにとって最終的に「補助輪を取り外す」段階と言われています。

この表現の真意としてDEFIANTをリリースしたことで、「冒険の終わりではなくミッション解決に向けた重要な一歩にすぎないと」としています。