Status(ステータス)



■目次


1.Status (ステータス) 概要

Status(ステータス)のICOでは、およそ100億円の資金が調達されて、話題になりました。Statusとは、オープンソースのメッセージングプラットフォームで、イーサリアムネットワーク上で動作する分散アプリケーション(DApps)と対話するように設計されたWeb3.0 ブラウザです。独自通貨は、Status Network Token(SNT)が発行されていて、さまざまな用途に使用できます。

今日のソーシャルネットワークは、所有者(Owner)、広告主(Advertiser)、ユーザ(Users)の3つのパーティーから構成されています。彼らは一様に重要な役割を担いますが、それぞれの利害を考えて行動するため、インセンティブを共存させることが難しいという課題があります。そのような環境の中で、すべてのステークホルダーのインセンティブを調整して、参加者全員が得をする行動を、自然に促進するネットワークが生まれたらどうでしょうか?Statusが目的とするのは、まさにそのようなネットワークを生み出すことです。


1.Status(ステータス)のApp

Statusは、プラットフォームにモバイルからアクセスすることを前提として、デザインされています。スマートフォンの利用者はご存知の通り、世界中で急激に増加しています。日本では、LINEが有名ですが、中国では、WeChatというサービスが圧倒的なシェアを持っています。ただ、西側諸国と発展途上国の市場はまだまだブルーオーシャンであり、Statusはそこに目をつけています。

Statusのアプリ(α版)はiOSとAndroidでインストール可能です。このアプリでは、以下のことが可能です。

  • 1. 暗号化されたメッセージやスマートコントラクト、支払いを送受信できる
  • 2. 分散型アプリケーションおよびチャットボットと関わることができる
  • 3. 組み込みのStatusウォレットを使用して、暗号アセットを保存、管理できます

といった機能が実装されています。

Status DApp ディレクトリでは、ユーザが求めるアプリを、カテゴリや評価を参考に、すぐに探し当てることができます。イメージとしては、App StoreやGoogle Playを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

Sticker (スティッカー)は、ユーザが友人や家族と連絡を取る際に、コミュニケーションをより賑やかにするために使われる機能でミレニアルを中心に人気を集めています。Statusはスティッカー市場に参入して、スティッカーをチャットに使うだけではなく、クリエイターの作品を世界中のユーザからアクセス可能にするプラットフォームを目指しています。


3.なぜ、イーサリアムを技術基盤としたのか

Statusは、ソーシャルネットワークよりも仮想通貨のエコシステムの方が将来的に拡大していく速度が早いという見解を示しています。そのため、Statusのビジョンを実現するためには、仮想通貨やトークンの技術をいち早く取り入れるべきだという考えがあります。

プラットフォーム上において、ステークホルダー同士が互いにコミュニケーションをする時には、両者を介するメディアが必要でした。しかし、イーサリアムのパブリックブロックチェーンと、その関連サブプロトコルが出現したことによって、分散的かつトラストレスなアクセス権を持ち、暗号的に検証可能な合意からなるメディアをユーザに提供することが可能になりました。

イーサリアムの技術は、既存のレジームを大きく変えるポテンシャルがあるため、イーサリアムをStatusの技術基盤として採用しています。


4.Status(ステータス)を支える仕組み

4-1.Status(ステータス)を支える仕組み1

友人や家族から自分宛にメッセージが来た時、アプリがプッシュ通知してくれる機能がありますよね。それは、当たり前の感覚で行われるため、意識することはありませんが、アプリ提供側がその負担を引き受けてくれているから、無料で使えるわけです。ただ、Statusのメッセージングアプリでは、どうなるでしょうか。アプリは分散型ですので、中央管理者が存在しません。そのため、プッシュ通知をすることにより生じる負担を誰かが引き受けなくてはならないのです。

そのための仕組みとして、イーサリアムのコミュニケーションサブプロトコルであるWhisper(SHH)の新しいV5プロトコルを拡張して、通知と記録のためのプロバイダ市場を確立できます。これによって、ステークホルダーはSNTトークンを委託して、通知と記録のための少額の支払いが実現されます。

ステークホルダーは、ネットワーク上のプッシュ通知プロバイダを選択する権利を持ちます。既存のプッシュ通知は、前述した通り、無料で行われているため、この仕組みはハードルが高いように感じますが、支払いのために広告を表示するなど、いくつかの選択肢をユーザは選ぶことができます。Statusは、メッセージの再配信のためのアプリケーションプロトコルを実装しているため、ネットワーク内で双方がオンラインだとすぐにメッセージが交換され、履歴が更新されます。

4-2.Status(ステータス)を支える仕組み2

レガシーソーシャルネットワークには、大きく2つの短所があります。

1点目の短所は、ユーザがネットワーク全体に影響を与えることがほぼないことです。彼らが声をあげても、システムを変えることは困難です。そこで、Statusでは、このプロセスを民主化することを目的として、ステークホルダーがソフトウェアの開発方法を含むネットワーク内のすべての決定に直接的な影響を与えることができるように設計します。影響力は、SNTの所有量と関わりがありますが、SNTがそれによって失われることはありません。

2点目の短所は、情報のランキングがプラットフォームの所有者によって行われ、そのようなシステムにおけるコンテンツ探索アルゴリズムは、不透明であり、検閲されやすく、独占的な、性質を持つことです。そのため、Statusネットワークでは、ステークホルダーのトークンバッキングが重み付けされているイベント(要するに、内容やアイディアの賛成票と反対票)でシグネチャを作成することで、表示されるコンテンツをランキングで選別することを可能にしました。

ユーザは、所有しているSNTトークンの量によって、自分への評価やサポーターの数を裏付けることができます。より詳細にいえば、ユーザーネームを紐づけたSNTの入金により、そのユーザーネームがどの程度のレベルの価値を有しているのかを証明することができるバッジを配分します。このモデルにおいては、例えば、ステークホルダーがオンラインディスカッションに参加したいという場合に、最低限の資産を持っていると証明するために、トークンあるいはその組み合わせを所持する必要があります。

4-3.Status(ステータス)を支える仕組み3

Statusは、ステークホルダーがソーシャルリカバリーメカニズムを利用して、ユーザーネームをFirst in, First out basis(先入先出法)で登録することができる、ENS上の ユーザーネーム – SECP256k1 公開鍵リボルバを作成しています。これにより、スマホや秘密鍵を紛失した場合も、ステークホルダーは可読性があり回復可能なアクセスポイントを得ることができます。

ユーザーネームを予約するにはSNTがアカウントに保持されている必要があります。このユーザー名は、より大きなStatusコミュニティ内で自身を識別して、ネットワークへの参加を通知するために使用されます。ステークホルダーがネットワークを離れたい場合は、トークンを撤回することが可能で、ユーザーネームは他のステークホルダーによって予約されずに請求されることになります。

その他、

  • アンチスパムフィルター
  • ネットワーク外通信
  • ユーザ獲得エンジン
  • ダイナミックシーリング

といった仕組みがStatusでは実装されています。

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