BubbleTone創設者ユーリ・モロゾフ氏、通信業界におけるブロックチェーンの段階的な改革を図る


我々は今回、通信業界初となるブロックチェーン企業BubbleToneのCEOユーリ・モロゾフ(Yury Morozov)氏にインタビューを行った。モロゾフ氏は通信業界において20年以上の経験を持ち、数多くのビジネス上の成功を収めている。同氏はまた、CountryComの取締役会長を務める。モロゾフ氏はモバイルローミング通信業界の展望に変革をもたらすべく、BubbleToneを創設した。
bubbletone


BubbleToneの簡単な概要について教えていただけますか?

モロゾフ氏: BubbleToneは、モバイルネットワークのユーザーとプロバイダが安全かつ直接やり取りすることができる、グローバルな電子通信ブロックチェーンシステムを構築しています。このプロジェクトの核となるアイデアは、ユーザーが世界中のどこにいても、既に利用しているSIMカードを使ってサービスパッケージを購入することができる、グローバルな電子通信プラットフォームを開発することです。当社が目標とするのは、ユーザーとプロバイダ両者にとって非効率かつ高額な国際ローミングの排除です。

SIMカードはそのままで、ローミングにかかる料金を削減できるのは確かに魅力的なアイデアです。BubbleToneのシステムは、それをどのようにしてスムーズかつ確実に行うのですか?

モロゾフ氏: 当社のプラットフォームは、お客様がシームレスにサービスをご利用できるよう開発されています。お客様にしていただくことは、単にアプリをダウンロードして登録することだけです。当社のアプリは業界標準の安全な手順に従ってユーザー本国の通信業者が持つデータベースにアクセスし、ユーザーのデジタルIDを確認します。それからユーザーは、旅行先の国のプロバイダから必要な音声またはデータプランを選択し、トークン、仮想通貨、もしくは法定通貨で契約を購入します。ユーザーがサービスに対する支払いを行うと、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトが生成されます。その後、国外プロバイダの構成プロファイルが暗号鍵形式で「無線の」ネットワークを経由し、ユーザーのSIMカードに転送されます。これで海外へ旅行するユーザーは、直接ローカルの通信業者を通して電話やインターネットの利用することができるようになります。つまり、ローカルネットワークを直接使用するため、高品質で最速のLTE速度にアクセスでき、「ループした遅いインターネット」を避けることができるということです。

bubbletone概要


旅行者が「無線」でローカルのサービスを購入したくなる理由も分かる気がします。しかし、ユーザーにとってこの種のトランザクションは安全なのでしょうか?

モロゾフ氏: 当社のテクノロジーは、ユーザーのデータが決して転送されないことを保証します。なぜなら、ユーザーが旅行する国のモバイルネットワーク通信業者が、ブロックチェーン上でそれを立証できるからです。スマートコントラクトもまた、プロバイダが設定した料金が契約完了後にのみ引き落とされることを保証するため、堅実なユーザーの保護が確立できます。

このプラットフォームが、ローミングを利用する顧客が抱える多くの問題を解決するように感じられます。ですが、プラットフォームへの参加を考えるサービスプロバイダにとってBubbleToneのどのような側面が魅力になるとお考えですか?

モロゾフ氏: 当社のプラットフォームは、プロバイダにとって市場への参入障壁を実質的に排除します。大小にかかわらず、どんな通信業者でも簡単に当社のプラットフォームに参加することができ、どんな市場にも参入することができます。比較的小規模な業者でもサービス利用者数を増やすチャンスがあり、このエコシステムから新しい収入源を獲得することが可能です。提携を考える企業は、当社のグラフェンベースのプラットフォームを無料で利用することができ、またそのソースコードはGitHubで公開されています。BubbleToneのプラットフォームでアカウントを作成すると、モバイル通信業者は当社が提供するスマートコントラクトのテンプレートを使用して、アプリの全ユーザーに向け自社のオファーをブロックチェーンに掲載することができます。つまり、プロバイダは、法的強制力があり、かつ相互同意に基づいたスマートコントラクトを介して、身元が確認されたユーザーを安全に自社のネットワークへと「引き入れる」ことができます。加えて、ブロックチェーンベースのスマートコントラクトの出現により、この業界にとって大きな悩みの種である、提供済みサービスに対する未払いという問題も取り除くことが可能です。

ブロックチェーン技術は通信業界にどのような変革をもたらすとお考えですか?

モロゾフ氏:ブロックチェーンは通信業界を一新するでしょう。インフラレベルで言えば、国際モバイルローミングは非効率的で時代遅れです。国際ローミングのセットアップと実装は、通信業者にとっても煩雑かつ高額であり、また何よりもユーザーが支払うコストがあまりにも高すぎます。本国の通信業者が請求するローミング料金を支払う金銭的余裕があるのは、世界人口の僅か7%ほどしかいません。BubbleToneはこれらの地域的制限を一切含まない、グルーバルなプロジェクトです。

お話を聞いていると、世界を変えたいと言う思いが伝わってくるようです。この領域における御社の目標についてもう少しお聞かせいただけますか?

モロゾフ氏:当社は電子通信業界を世界的に民主化したいと考えており、中小規模の業者にビジネス参入のスペースを作ることでそれを実現できると信じています。開発途上国は、私が「ローミング格差」と呼ぶものに最も深刻な影響を受けています。ローカルの通信業者は、途上国のマーケットは収入源として信頼性が低いという理由で、世界の大手通信業者から高額なレートを請求されています。中規模の通信業者として、これらの不満は痛いほど理解しており、当社は比較的小規模な業者でも参加できるプラットフォームを作りたかったのです。BubbleToneが開発しているブロックチェーンプラットフォームを用いれば、モバイル通信業者とエンドユーザーが直接取引でき、旅行中にローカル価格で通信サービスを利用することができます。通信業者は追加投資不要でサービス利用者数を拡大することができる一方、ユーザーは高品質なモバイルサービスを安価なローカル価格で利用することが可能なのです。

BubbleToneは他にどのようなサービスを提供する可能性がありますか?

モロゾフ氏:当社は通信業界におけるブロックチェーン活用の拡大を構想しています。例えば、BubbleToneブロックチェーンでの安全で手軽な認証を実現するため、当社はデジタルID管理向けの革新的なソリューションを導入します。デジタル音楽配信サービスやクラウドストレージなどといったオンラインで提供される付加価値サービスは、実質上どんなサービスでもBubbleToneのブロックチェーン上で、サービスプロバイダから世界中のモバイルサービス利用者に販売することができます。

BubbleToneは現在ICOの最終ステージに突入していますが、御社にとって次となるものは何でしょうか?

モロゾフ氏: BubbleToneメッセンジャーに関してはかなりの進捗があり、近日中に当社のブロックチェーンプラットフォームに統合する予定です。また、その中にユーザー投票ツールを導入することにも取り組んでいます。BubbleToneのブロックチェーンと、このアプリの統合は、2018年2月後半にバルセロナで開催されるモバイルワールドコングレスで紹介する予定です。

ユニバーサルモバイルトークン(UMT)ICOのローンチに向け、御社はICOBoxとパートナー提携を結ばれました。その手応えはいかかでしょうか?

モロゾフ氏: ICOBoxが提供するSaaSソリューションは、ICOに向けた準備を遥かに迅速かつ簡単にしてくれました。ICOBoxは、本プロジェクトにとって不可欠な技術、法律そしてマーケティングの専門知識をもたらしてくれたと感じています。


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