暗号通貨とICO市場分析『2018年1月』


[2018年1月月報] 2018年2月4日現在の情報
レポート作成:

Dmitrii Kornilov教授:ロシア科学アカデミー会員、ICOBoxアナリスト
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Dima Zaitsev:経済学博士、ICOBox国際PR部長・ビジネス分析部長
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ICOBox共同設立者Nick Evdokimov
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同 Mike Raitsyn
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同 Anar Babaev
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同 Daria Generalova
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このレポートは、先週(2018年1月29日から2月4日)を含む、1月に発生した変化の分析を中心に、2017年から2018年にかけての暗号通貨およびICO市場の変化に関するデータを提供しています。


1.一般的な暗号通貨とデジタル資産市場分析(週、月、四半期別)及び 市場動向

1-1.一般的な暗号通貨とデジタル資産市場分析(週、月、四半期別)

1月ICO分析01
2018年の初めから、暗号通貨市場の総時価総額は、年初の8,355億ドル(2018年1月7日)から3480億ドル(2018年2月2日)へ、約4,850億ドル変動しています。
1月ICO分析02
市場の時価総額は4週連続で下降傾向を示し、Smith + Crown指数は22,262に下落しました。 2018年2月4日(00:00 UTC)の上位4と上位8の暗号通貨のドミナンスは、それぞれ68.4%と76.4%であり、ビットコインのドミナンスは34.6%に低下しました。(表1.1参照)
先週(1月29日〜2月4日)、暗号通貨市場の時価総額は6,000億ドルから3,500億〜4,500億ドルへと徐々に減少しましたが、これは、大部分の時価総額上位100の暗号通貨コインとトークンの価格の下落をもたらしました(Revix、DigixDAO、Pillar、およびTetherは除く)(図3を参照)。
先週(1月29日〜2月4日)の暗号通貨の成長と低下
暗号通貨の価格は、1日を通して-50%から+ 50%まで変動する可能性があります。したがって、暗号通貨価格の傾向の分析をする場合は、さまざまな暗号通貨取引所で平均1日の金額を使用することをお勧めします。以下では、過去1週間に最大の価格上昇低下を示した暗号通貨トップ10を検討します(図1,2)。これに関連しては、時価総額トップ100(coinmarketcap.comのデータによる)のコインおよびトークンのみが考慮されました。
1月ICO分析03
表1.2および表1.3は、特定の暗号通貨の価格の変動に影響を与えた可能性のある要因または事柄を示しています。 表1.4は、一般的な暗号通貨市場に影響を与えた可能性のある要因または事柄を示しています。 暗号通貨とデジタル資産のボラティリティは暗号通貨市場の全体的な傾向と結びついているため、この1週間の個々の暗号通貨の価格10–15%低下は理解可能です。
1月ICO分析04
先週、時価総額トップ100の暗号通貨(Tetherは除く)から3つのコイン&トークンだけが価格の上昇を示しました(図3、表1.3)。

1月ICO分析05

1月ICO分析06

先週、資本金が10億ドルを超える暗号通貨の数は36から26に減少し、その週の結果に基づいて価格が上昇したものはありませんでした。
表1.4は、ドミナンス暗号通貨の価格と一般的な市場価格の両方に影響を与えた事柄(2018年1月29日〜2月4日)とその性質と影響の種類を示しています。
1月ICO分析07
暗号通貨取引を分析するために、ZAK-クリプト指数が計算されます(用語集を参照)。 ZAK-4 クリプト指数およびZAK-8 クリプト指数の値は、表1.1,1.5.aおよび1.5.bに示されています。 たとえば、2018年1月2日に、4つのドミナンス暗号通貨(Bitcoin、Ethereum、Bitcoin Cash、およびRipple)の24時間取引量(24時間)が400億ドルを超えました(表1.5.a)。
ZAK-4クリプトの価値は8.1%であり、これはドミナンス暗号通貨の非常に高い流動性と市場のダイナミズムを証明しています。暗号通貨市場(2018年1月17日と2018年2月2日)の不況が始まるまでに、指数はそれぞれ9.7%と7.6%に達しました。すなわち、暗号通貨の日毎の売上高は総時価総額の10%に相当します。

1月ICO分析08


先週末の8つのドミナンス暗号通貨(Bitcoin、Ethereum、Bitcoin Cash、Ripple、Litecoin、Stellar、NEO、Cardano)の24時間取引量(24時間)は142億ドルでした(表1.5.b) 時価総額の4.1%を占めます。 ZAK-4 クリプトおよびZAK-8 クリプト指数について詳しく示したものが、表1.5.aおよび1.5.bです。
1月ICO分析09

一般的に、1月(1月1日〜31日)の価格変動は、指数でも-50%から+ 92%とかなり差がありました(図4)。 保有者が、最適なポートフォリオを探して、自分の好みを再調整したことは明らかです。

1月ICO分析10

2017年の全体にわたる暗号通貨市場全体の拡張後、ほとんどのコインとトークンは、1月と2月初旬に大きく調整されました。 最も人気のあるコインとトークンの大部分の価格は、12月初旬の水準まで大幅に下がりました。
多くの人がこの調整を予測しました。 Bitcoin価格の動きは、通常、市場参加者のシグナルであり、急激な上昇の後に30〜50%の平均下方調整が行われ、すべてのアルトコインがそれに引きずられます。 この理論は、コインマーケットキャップ(https://coinmarketcap.com/)のグラフでサポートされています。これは、11月初めの2,000億ドルから8000億ドルへの時価総額の増加を背景に、11月から数ヶ月にわたり暗号通貨とトークンが急速に伸びたことを示しています 。このような大きな飛躍の後、多くのアナリストは下方調整を予測していました。市場調整の主な原因は、先物取引の満了を背景にしたbitcoin価格の下落(トレーダーにとっては、先物取引の開始時よりもbitcoin価格が低いことが有利であった)、暗号業界の規制が厳しくなった韓国市場からの不利なニュース、インドの暗号業界の完全な禁止などが含まれます。
しかし、上記の表から分かるように、5つの暗号通貨/トークン(Ethereum、EOS、NEO、Stellar、およびEOS)は、この重要な調整がありませんでした。これは、そのサイクルがbitcoinのサイクルより少し遅れて実行されているためです。これらの暗号通貨は互いに緊密な競争相手であり、その価格は特にリーダーのEthereumと強く相関しています。すべてのプロジェクトは、ブロックチェーン上で独立したプロジェクトを立ち上げる機会を提供します。グラフから、ETHはビットコインよりも少し遅れており、その急速な成長と落ち込みはビットコインよりもわずかに遅れて始まることがわかります。他の3つのプロジェクト(Stellar、EOS、NEO)はETHの動きに従います。
表1.6は、特定の暗号通貨の価格と一般的な市場に影響を与えた事柄を示します。

1月ICO分析11


1.2市場の動向

2017年10月1日から2018年2月4日までの毎週の暗号通貨とデジタル資産市場の動向は、グラフ(図1.1–1.5)*として表示されます。

1月ICO分析12

1月ICO分析13

図1.1は、2017年10月1日から2018年2月4日までの週毎の暗号通貨市場の変化のグラフを示しています。この期間中、時価総額は1,669億ドルから4,428億ドルに増加し、2017年の開始時に対して2,402%の増加となりました。 2018年1月8日〜2月4日の時価総額は8,225億ドルから4,428億ドル、すなわちほぼ半分に減少しました。(2018年2月4日現在)(coinmarketcap.comからの平均値に基づいています)

1月ICO分析14

2017年第3四半期の暗号通貨時価総額の大幅な伸びと、また年間を通じても、市場は突然の急変動に敏感に反応しました。 2017年第4四半期の最も高い成長率は、2017年12月17〜24日の週に約2,000億ドル(54%)でした。1月の第1週に時価総額は約2,500億ドルすなわち44%増加しましたが、 次の4週間で、約1,000億ドル、1300億ドル、200億ドル、および1,360億ドルの減少が見られました(平均日次データを考慮、図1.2を参照)

1月ICO分析15

取引所に上場されている暗号通貨とデジタル資産の総数は、10月の初めから1,091から1,482に増加しています。 この1週間で1,474から1,482まで、8増加しました。 これに関連して、過去4週間にわたり、暗号通貨とデジタル資産平均時価総額は、6億1,700万ドルから2億8880万ドルに減少しました。

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市場は4週間下がり続けました。絶え間なく起こっている技術集約とダイナミックセクターに関するニュースに対して、潜在的に、暗号通貨市場はとてもセンシティブなため、傾向予測を構築することはかなり困難です。市場はある国の領域に限定されず、世界各地で起こっている出来事が時価総額に影響します。
先月は非常に大変でした。 2017年は、暗号通貨市場が世界中の主要な産業構造の注目を集めました。その結果、暗号業界の規制政策が多くの国で登場しました。
識別、課税、集中化、機能制限、禁止、検査を目的とした行為は、分散化の部分的な低減と費用の増加、そして当然時価総額の下方調整につながっています。不確実性と期待は、急激な価格下落やその後の急激な成長につながる要因です。現在の2018年は、暗号通貨の流通のための法的枠組みの制定と形成の年となるでしょう。
これは、リスクの減少、保証の増加、および暗号通貨市場のすべての機関と参加者の法律上の規則と責任の明確化に関連したポジティブな側面を持っています。


2.ICO市場の一般的な分析(週、月単位)

2.1簡単な市場概要、今週のニュース

中国、外国の暗号通貨取引プラットフォームとICOを禁止し阻止する
[出典:CCN.com] この新しいプロジェクトは、地方自治組織(DAO)の要素を取り入れた世界初のトークンセールイベントを開催予定
[出典:Coinspeaker] 暗号通貨の起業家のための7つの厳しい法律レッスン
[出典:Coindesk] 次のプラットフォームは何ですか?何のために使用できますか?
[出典:Coinspeaker]


2.2 完了したICOの傾向およびパフォーマンス指標

成功をおさめ完了したICOおよび、上場されたICOの傾向と成果を評価するための一連のツールが提案されています。(表2.1参照)

1月ICO分析17

1月ICO分析18

2018年1月22〜28日のデータは、過去のICOのより完全な情報が出たために調整しました。 先週(2018年1月29日〜2月4日)、ICOを通じて調達された資金の額は3億8,170万ドルでした。 この金額には、最も成功した19のICOの結果が含まれており、最大調達額は約4600万ドル(iungo ICO)に相当します。 2月初めに調達された資金の額は少なくとも2億4,500万ドルに相当します。 先週完了した19の主要なICOに関するより詳細な情報を表2.5に示します。


2.3 実行中及び計画中のICOの市場の評価集計指標

1月ICO分析19

2018年2月4日現在、実行中ICOプロジェクトの数は234です。2018年2月4日以降に実施予定のICOは少なくとも137以上、そのうちには、来週に実行予定の23のICOを含みます。


2.4 ICO市場の定量分析

2.4.1 ICOの数と調達額

1月ICO分析20
表2.4は、2017年12月にICOを通じて最大額の資金が調達されたことを示しています。その月のICO平均調達金は2200万ドルでした。
先週のデータ(2018年1月29日〜2月4日)は、完了したICOによって調達金額の情報が確定された後、調整される可能性があります。

1月ICO分析21


2.4.2トップICO

1月ICO分析22

表2.5に、この1週間(2018年1月29日〜2月4日)に完了したトップ10のICOを示します。 今週のトップは IUNGOでした。このプロジェクトは分散型インターネットプロバイダーで、世界中のインターネットユーザーをEthereumブロックチェーン上のグローバルなWiFiネットワークに統合しています。
図2.2は、先週完了したICOトップ10を示しています。

1月ICO分析23


2.4.3 2018年1月のトップICO

1月ICO分析24
トップ3は、マイニング、インフラ、ネットワーク部門のプロジェクトでした。 現時点では、2018年1月のトップ10プロジェクトのすべてのプロジェクトで0.36倍から3.66倍のトークンパフォーマンス指標が得られます。 トークンパフォーマンス指標の面でのトップは、現在のトークン価格をトークン販売価格の3.66倍にしている Elastos ICO です。 この指標を検討する際には、2018年1月23日にElastos ICOが完了したことを覚えておくことが重要です。つまり、この約20%の暗号通貨時価総額が減少した期間中に、1ヶ月未満で3.66倍に成長したということです 。

この期間(2018年1月29日〜2月4日)に19のICOプロジェクトが成功をおさめ完了し、それぞれ10万ドル以上を調達し、調達金総額は約3億8,170万ドルでした。 1月いっぱいでは15億ドル以上が調達されました。 先週のトップはIUNGO(4600万ドル)でした。2018年1月のトップはEnvion(1億ドル)でした。 10万ドルの金額まで達しなかったICOもありました(一部のプロジェクトの情報はまだ集計中で確定していません)。

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