0x(ゼロエックス)



0x/ゼロエックス(ZRX)


仮想通貨取引所は、ただ通貨を交換するだけではなくユーザーから預かった資金を管理する義務があります。
しかし、中央が「管理を怠った」または取引所のセキュリティ脆弱性を狙いハッキング等の被害に合う事件も多くあるのが現状です。

このような問題に対し、中央に管理者を置かずブロックチェーン技術を使い取引所のサービスを展開しようとするのが分散型取引所(DEX)です。

DEXはブロックチェーン上で管理するため、取引を改ざんすることがほぼ不可能、破綻することもありません。
また、秘密鍵も取引所の管理者が保持するのではなく、ユーザー自身が管理します。

0xはイーサリアムのブロックチェーン上で発行されたトークンを取引する分散型取引所(DEX)のプロトコルで0xをプラットフォームとし、その上に様々なDEXアプリケーションを構築しようとしています。

0x/ゼロエックス概要

名称 0x/ゼロエックス
通貨単位 ZRX
公開日時 2017年8月11日
ウェブサイト 公式サイト
White Paper ホワイトペーパー
Twitter 公式ツイッター
ブログ メディウム
フォーラム 公式フォーラム

取引所
Binance(バイナンス)
Bitfinex(ビットフィネックス)
Houbi(フォビ)
Poloniex(ポロニエックス)
ソースコード GitHub
開発者 Will Warren, Amir Bandeali
コンセンサスアルゴリズム PoW(Proof of Work)
ブロック生成速度 約15秒
時価総額ランキング 21位(2018年8月17日現在)
総発行枚数 1,000,000,000 ZRX
現流通枚数 537,417,633 ZRX


目次
分散型取引所(DEX)の課題
 ・流動性が低い
 ・手数料がかかる
 ・イーサリアムのネットワークに負荷を及ぼす
0x/ゼロエックスのココが凄い.1
 流動性の高上に貢献
0x/ゼロエックスのココが凄い.2
 より安価な手数料を実現
0x/ゼロエックスのココが凄い.3
 ネットワークの負荷を軽減化
0x/ゼロエックスのココが凄い.4
 リレイヤーの存在
0x/ゼロエックスの実用例
 分散型取引所やアプリケーションプロジェクト
用語解説

分散型取引所(DEX)の課題

・流動性が低い

現在立ち上がっている分散型取引所(DEX)には、いくつかの課題が生じています。
一つに流動性が低い点が挙げられるでしょう。
情報量もまだ少ないことから、分散型取引所(DEX)を利用する人が少ないのが現状です。

・手数料がかかる

分散型取引所は手数料が発生します。
スプレッド手数料もそうですが、イーサリアムのスマートコントラクトを利用した分散型取引所では、アクションを起こすたびにGasが発生します。
分散型取引所で有名なEtherDeltaでは、だいたい以下のような手数料が発生します。

トランザクション Gas料金
ETHを預ける ~0.0003ETH
ETHを引き出す ~0.0001ETH
他の通貨を預ける ~0.0001ETH
他の通貨を引き出す ~0.0002ETH
売買する ~0.0003ETH
取引をキャンセルする ~0.0002ETH

・イーサリアムのネットワークに負荷を及ぼす

上の表を見ても分かるように現状の分散型取引所(DEX)は、取引の注文からキャンセルする全てにおいて手数料が発生します。つまりこれは、一つ一つのアクションがイーサリアムのブロックチェーン上で処理されていることを意味します。
これによりイーサリアムのネットワークに負荷がかかり、取引するとき時間がかかったり手数料も多く取られてしまいます。
勿論取引だけではなくイーサリアムのブロックチェーン上で稼働するDApps全てに影響を及ぼします。


0x/ゼロエックスのココが凄い.1

流動性の高上に貢献

0xは0xプロトコルを採用したDEX系の取引高や売買数などを、まとめて一つの結果に集約することで流動性をシェアします。

流動性が低いと売り手と買い手で大きく価格差が生じ相場が正しく反映されないことが起こります。

仮にAとBの分散型取引所が存在したとしましょう。
Aの流動性は70に対しBの流動性が30だとBの価格が正常に反映されない恐れがありますが、0xはAとBを集約し100という値で流動性を反映します。


0x/ゼロエックスのココが凄い.2

より安価な手数料を実現

他のDEXは手数料が発生しますが、0xプロトコルを利用したDEXは、取引するプロセスを省くことにより大幅に削減することができます。
通常Aトークン(ERC20)をBトークン(ERC20)に変えるとき、一度イーサリアムに変える必要がありました。
この時イーサリアムに変え別のトークンにすると手数料が発生します。

しかし0xプロトコルを利用したDEXは、AトークンからBトークンへと直接交換することができるため、通常のDEXより低コストで交換することが可能です。


0x/ゼロエックスのココが凄い.3

ネットワークの負荷を軽減化

ERC20を取り扱うためにはイーサリアムのブロックチェーンを利用する必要があります。
これはERC20を扱うDEXも含まれ、取引キャンセルですら記録されるためスケラビリティ問題にも繋がります。
しかし0xは、取引の決済のみオンチェーンで行われ、それ以外の取引(注文のキャンセルなど)は、オフチェーンを利用するので往来のDEXよりメインチェーンにかかる負荷を軽減しています。

0xはオフチェーンを利用することにより処理速度を上げ、低い手数料で取引を行うことができます。


0x/ゼロエックスのココが凄い.4

リレイヤーの存在

0xはリレイヤーというノードがオーダーブックを管理することで、低い取引手数料を実現。0xを採用して取引所などをローンチすればリレイヤーとなることができます。

仮想通貨の取引はメイカー(Maker)とテイカー(Taker)の間で取引が行われます。

メイカー(Maker)➤注文をする者
テイカー(Taker)➤取引注文を受ける者

このようなメイカーとテイカーの取引注文を管理しておく場所のことを、オーダーブックと呼び、取引の注文表という形で管理されています。
このオーダーブックの管理はリレイヤーと呼ばれる主体によって行われ、リレイヤーは誰でもなることができ、取引手数料を報酬として得られるので、オーダーブックを管理するインセンティブとなります。

オーダーブックの管理はオフチェーン(ブロックチェーン外)でのみ行われるため、取引中の仮想通貨を奪うことはできません。
0xでは取引の決済自体は行っておらず、(決済は安全性の高いイーサリアムブロックチェーン上で行われます)。

リレイヤーの特色は、取引における全ての手数料を任意で決定できるという点です。
しかし、もしリレイヤーが多額の手数料を要求するようであれば、メイカーやテイカーはそのリレイヤーを通して取引を利用することはなく、将来的にリレイヤーの数が増えたとしても、そこには市場原理が働きます。
メイカーやテイカーは、より手数料の安いリレイヤーを選ぶため、法外な手数料を要求するリレイヤーは淘汰されていきます。

このリレイヤー同士の市場競争により取引価格は安くなっていくと考えられます。


0x/ゼロエックスの実用例

分散型取引所やアプリケーションプロジェクト

DDEX

0xベースの代表的な分散型取引所で日本語にも対応しています。

Radar Relay

DDEX同様0xプロトコルを利用した分散型取引所。
自分のウォレットから直接トークンを交換できる取引所です。

district0x(ディストリクトゼロエックス)

district0x(ディストリクトゼロエックス)はオンラインのマーケットプレイスとコミュニティをつくることができる分散型アプリケーションのプロジェクトです。
オンラインマーケットプレイスを立ち上げるには高度な技術が必要ですが、District0xではWordpressのテンプレートのような形で簡単にマーケットプレイスを立ち上げることができます。


用語解説

DAppsのビルディングブロック

0xプロトコルは交換機能を必要とするdAppsのための、差し込み可能なビルディングブロックです。オープンソース なので、多くの開発者がWebアプリケーションやスマートコントラクトで0xを使用しています。

分散型組織

0xは、分散型組織がシームレスかつ安全にスタートアップ資本の所有権をトークン交換することを可能にします。

予測市場

分散化された予測市場プラットフォームは、現実世界の出来事の成果に財政的に関わるトークンを生成します。0xはこれらのトークンをすぐに取引可能にします。

ステーブルトークン

0xは、これらのトークンが安定したままでいることを可能にする経済メカニズムを推進します。

分散型ローン

0xは貸し手を自己組織化し、すべての未払いローンの市場価格を効率的に決定できます。

ファンドマネジメント

分散型ファンドマネジメントは、ファンドマネージャーがアセットに投資することを、ファンド管理のスマートコントラクトに0xを埋め込むことで制限します。

ZRXトークン

0xのトークンである「ZRX」は、ネットワークの利用料&議決権としての利用が想定されています。

ERCトークン

ERCとはEthereum Request for Commentsの頭文字をとったもので、Ethereumベースで発行できるトークンの仕様を決めているものです。
ERC223、ERC721などありますが、最も多く使われているのがERC20(2018年8月12日現在、109426数のERC20トークンが発行されています)です。ERC20に定められた仕様に沿ってトークンを実装することで、ウォレット、仮想通貨取引所、DEX、アプリ(DApps)などで使うことができます。